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恋なんて、本気でやってどうするの? 第1話 感想

恋なんて、本気でやってどうするの?(月曜10時/フジテレビ)

 

 

100点満点中95点!!月曜日10時からをしっかり計算されたドラマだと思う。月9が子どもも一緒に見られる推理や医療系が増えている今、月10では恋愛もの、しかも主人公は恋をしたことがないけど、友人たちはパパ活や不倫をするって内容は10時台なら頷ける。

スマスマが終わってから、安定しないバラエティを止めてドラマ枠にした月曜10時枠。アバランチ、ドクターホワイトとなんじゃこれ?感否めなかったけど、これだよ月10(でも、月9終わりのスマスマは戻ってきてほしい)!

 

ドラマの入りは主人公、桜沢純(広瀬アリス)がウィンドウショッピングをしているところから。華やかな色使いの食器や服や花。月9ならもう少し白っぽく飛ばすんだろうけど、月10だから濃いめの色味もいい!

 

新しく見つけたレストランでランチを食べる純。美味しい料理に舌鼓を打っていたが、食器デザイナーの性で、お皿がもっと可愛ければいいのにと、皿のメーカーを確認していた。

 

後日、高校時代からの友人、主婦の清宮響子(西野七瀬)とアパレル店員真山アリサ(飯豊まりえ)と同じ店で食事をする。女子会で心を開いて恋愛トークを繰り広げる。恋愛は自分には必要ないという純と、不倫でも相手に求められたいアリスと手堅い結婚生活を送る響子。

 

キャラクターが違う三人ってのが定石だけどいい感じ。顔のバランスもいいよね!濃いめの美人アリスちゃんに薄めのまりえちゃん、可愛い系の七瀬ちゃん。まぁ、あれだけ明け透けに喋ってたら店員さんにも聞こえちゃうだろうけど、店員さんもホールは一人みたいだし、結構いっぱいお客が入ってて、そんなに細かいことまで聞いて覚えておけるものか?とは思うけど、反発からの恋は基本だからね~。

そんな店員役を演じるのが長峰柊磨役、松村北斗松村北斗くんは「パーフェクトワールド」で初めて見て、上手い役者さんだなぁと思ったらまさかのジャニーズの人で。これだけ演技出来て歌って踊れるって凄いね。

柊磨は純だけの時はマスクをはずさなかったのに、三人で来たときはメニュー言った後に急にマスク外すって、それが落とすテクニックだとしても変じゃない?ていうか、今コロナ禍でマスクが常態化してて、でもドラマの中ではそんなこと起こってなくて。だから余計にマスクは違和感よ。眼鏡の方がまだしっくりきたかも。

食器にこだわりがありそうな純にだけ違う食器で提供する、女心がわかる男柊磨(「来世ではちゃんとします」の松田みたい。いつか女の子に刺されそう)。

 

純が恋愛出来ない理由が幼少期のトラウマ(母親が男にだらしなく、捨てられては泣いていた)ってのは必要な要素だったと思う。恋愛を必要ないと断言し、今だに誰とも付き合ったことがない。人前で泣くことさえなかったっていうのにはそれなりの理由がないと視聴者も納得出来ない。「やまとなでしこ」の主人公、桜子が昔貧乏だったからどうしてもお金持ちと結婚したいってめちゃくちゃ合コンしてるのが可愛く見えたのも松嶋菜々子の演技力+トラウマのおかげで、意味付けとして重要だ。

 

そんな純が唯一「推し」だと言っていたのが高校の先輩、坂入拓人(古川雄大)。偶然同じ会社だった拓人は純が入社した直後に海外勤務に。

海外勤務から帰ってきた拓人にディナーに誘われた純はお洒落をして向かう。しかし、そこに純の職場の後輩女性が現れ、拓人が純をディナーに誘ったのは二人の結婚式の二次会の幹事を頼むためだったとわかる。

 

そりゃあね~、何もしないでいたら相手も脈なしと思うって(高校生の時は気になってたと思うよ。皆の前で試合に負けた純を抱き締めるくらいだから)。でもぐいぐい可愛い子に言い寄られたら大抵の男性は落ちるって。

 

 純は「推し」って言葉で自分を騙してたことにやっと気づく。それでも幹事は完璧にやりとげる純。余興にブルゾンちえみのキャリアウーマンネタをやるんだけど、With Bの右側の役やってたのって、キングカズの息子さん?「顔だけ先生」でめちゃめちゃいい味出してたから、いっぱい出番があるといいな。二枚目じゃないけど個性的な役が似合いそう(ちなみに「顔だけ先生」は名作)。

そしてブルゾンちえみの仮装をしてキメ顔したアリスちゃんを初めてすずちゃんと似てるって思った(今までは「探偵が早すぎる」で共演中の水野美紀さんと血縁関係があるとしか思えんかった)!

 

二次会終わりに柊磨のお店に向かったら、閉店だったのに入れてくれて、美味しいデザート出してくれて泣いてもいいよって。でも二階に住んでるから二階行く?っておいっ、そりゃ純怒りますわ。

 

帰り道、いろいろ考えてこけて泣きたくて泣けてきて、そしたらお金足りないって追いかけてきた柊磨の胸でちょっとだけ純は泣くのさ。で、「泣いていいって言ったから」って言って純は帰るわけ。柊磨、お金もらわなくてOK?って思ったけど、どうやら女性に本気になったことのない柊磨は純のことを気になるきっかけが出来たんじゃ。そう、これが初回の醍醐味!まず、初回で主人公の恋が動きだし、視聴者の興味もつかまなきゃ!

 

主人公の恋がしっかり描かれながら、アリサのパパ活の相手がアキラ100%だったり、明らかにこれからなにかあるコンビニ店員が岡山天音くんだったり、響子がすでに倦怠期の夫婦みたいな生活してたり、ゲーム好きの旦那が味方良介(全然わかんなかった!凄いね)だったり、さらっと手際よくカッコよな感じのシェフ(藤木直人)がセールのお惣菜買ってたり、周りの人たちも少しずつ気になるように描かれていて、い~ね~。

 

月曜日の恋愛ものは重たいのは勘弁で(「凪のお暇」は金曜10時だから良かったわけで)、その枠にあった内容ってめっちゃ大事。なので、「恋なんて、本気でやってどうするの?」は上場の滑り出しだと思います!