ゆるやかTV blog

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「あなたのブツが、ここに」にえぐられる

2022.09.09

 

昨日の「あなたのブツが、ここに」見ました?

毎回考えさせられつつ、芸達者な役者さんの軽妙な会話で和ませてもらって、時間も短い分すぐ見ちゃうんだけど、一昨日の終わりが亜子の娘、咲妃ちゃんの不穏な一人語りで終わったから嫌な予感してたのさ。でも咲妃ちゃん、いじめっこが他の子に除菌スプレーしてた時もちゃんと注意できるようになってたし、コロナ疲れ?かなと思ったり。でも学校行きたくなさそうだなって思ってたら昨日の回。

 

凄いわ~、リアルで辛いわ~。学校からかかってきた電話で放課後まで待てずに走った亜子は偉いと思う(ちょうど配達先の中学生の女の子見て、一人で待たされるこどものこと考えてたしな)。教室でマスク外してどやすんはまずかったと思うけど、親の愛情は子どもにも伝わると思う(伝われ!)。

でもさ、机や教科書にあんな悪口書かれてさ、いじめだよ。人格否定だよ。なのに咲妃は「罰」だって…。

咲妃が「罰」だと思ってる顛末がさ、辛いのよ。引っ越してきてるからマスク外した顔を見せたことない友達に見たいって言われて離れてから外した咲妃は偉かった。その後話し込んじゃったのがまずかったけど、楽しくて話しちゃったんだよね。あの距離で周りに人がいないなら今なら影響ないってわかっても当時はね…。注意したじいちゃんも(コロナ初期はたくさんいたよね。見えない恐怖で大人もおかしくなってたよな)、そんな怒鳴らんでもと思うけどじいちゃんの年からしたらコロナへの恐怖は凄いんかなと(別の回で亜子が宅配したらめっちゃ除菌とか対応悪い人がいたけど、旦那さんが病気持ちだったってのあったしね。このドラマ学ばされるわ~。にしても、じいちゃんに小さい布マスクさせてるとこスタッフさんさすがっす)。さらに運悪くいじめっこに現場を見られてるっていう。子どものいじめってさ、怖いのが悪気が全くないわけよ。悪気も相手に寄り添う想像力もないからじめなんて出来るんだろうけど。しかもコロナでさ、大人も皆ピリピリして大変だったんだから、子どもだって心病むわい。今でもコロナ禍だけど、はじめの方は特にピリピリしてたなぁ。どうしたらいいんだろうっていう閉塞感が凄くて。

 

帰り道に棒アイスを買って、あのじいちゃんに見つかって全力で逃げる亜子と咲妃の姿が良かった。真正面からぶつかって乗り越えようとするんじゃなくて、とにかく全力で逃げた後に当たってたアイスの棒がドラマながら神様ありがとう!って思ったよ。希望の光に見えたよね。まだまだ混沌とした世の中で、出口が見えずに苦しいけど、コロナ禍ど真ん中をドラマ化して、いろんな立場の人の気持ちを知らせてくれるこの作品がどういう終着点で終わるのか期待して見ていきたいと思います。