ゆるやかTV blog

TV好きのゆるやか感想ブログです

あなたのブツが、ここに がとにかくいい!

2022.09.21

 

いや~、凄いわ、やるやんNHK。朝ドラとか見てないけど(朝ドラと大河はどうも合わなくて…いい俳優さんが出てる時に見ようとしたことはあったけど、見続けられたためしがない)、評判イマイチなんでしょ?あんなに凄い俳優さん揃えて。だけどね~、夜ドラ!「あなたのブツが、ここに」は違う。たった15分の中に毎回キーになる出来事が起こって(元キャバ嬢の運送会社勤務だけに、周りでいろいろ起こることが不自然じゃない。一家族で全部の出来事が起こったら不自然きわまりないよね。脚本が秀逸)一時間ドラマでもそれだけで右往左往しそうだけど、月曜から木曜までの流れの中で亜子たちなりに前を向く始まり方が出来るようになってる。

表現が難しそうなコロナ禍の話を軽妙な大阪弁と愛すべき大阪の人たち(海原はるか師匠最高!)で緩和しながら、難しい社会問題(コロナ貧困、DV、シンママ、痴呆症、いじめ、自殺、親子の確執、業務超過、交通事故 等)に戸惑い必死になりながら対応する。それも、正面から立ち向かうだけじゃなくて、当人がいいなら逃げてもいいよって笑顔で心穏やかにしてくれるおまけ付き。

 

どうしようもない元旦那が亜子の周りをウロウロし始めて、不穏きわまりない感じだけど亜子はまだきづいていない(娘の咲妃に接触してきてる。怖い!)。

同じキャバで働いてた女の子が自殺したり、いつも配達の時に優しくしてくれた(配達初心者の頃は心の支えになってたよね)人が認知症で徘徊してるところに出くわしたり、仲良くなったやる気のある同じ職場の男の子が事故を起こしたことによって辞職したりで、心も体も限界に近づく。余裕のない時は出てくる言葉も少なくて刺々しくなるんだよな。配達作業も人員不足のまま稼働していて、亜子はキャパオーバー(今度は亜子が事故るんじゃないかとハラハラするレベル)。狭い道で車がパンクしてクラクションの音に囲まれる中、亜子は会社に電話するもパニックで動けなくなる。そ~こ~に~、武田来た~!!マルカ運輸の皆来た~!!この時の亜子の涙(仁村紗和さん天才!)、わかる~!!そして、亜子も視聴者も救われた~!!テキパキ車両を寄せて、待たせてた他の車を謝りながら誘導し、パンクしたタイヤをスペアタイヤに替えてくれて、そして武田が言ったのは「ここからはお前の仕事や(残ってる荷物運ぶ)」。これパンク直後の亜子に言ってたらさすがに厳しすぎるわ、事故るでって思うけど、武田っちはちゃんと亜子の表情見て言ったんだろうな。マルカ運輸の皆が助けてくれてるのを見てた亜子の表情がさ~、晴れたんだよね~、さーって光が射したような。もう大丈夫。亜子も晴れやかな顔で返事したもんね。そして辞めた峯田の復帰を待ってる気持ちは皆一緒ってわかったし。亜子、ファイトやで!

 

いや~、このドラマはどこまで見せてくれるんだろう。コロナ後まで?まさに現状まで?素晴らしい脚本とそれをドラマにするスタッフさんと俳優の皆さんに感謝!!!!