ネタバレありありです!見たくない人回避で〜
静かにキラキラしてて現代的なのに牧歌的で教育現場の様々な事件や葛藤を描いているのに最初から最後まで美しくて優しいドラマだった。
各話興味深い出来事があって(盗撮・ADHD・教育ハラスメント・薬物等)現代の高校問題をしっかり捉えている。なのに殺伐としないのは濱ソラリス高校の先生も生徒も根本が善人だからだろう。このドラマに出てくる人でただ悪人という人はいなかった。恋愛で二股かと思われた女子生徒も心情を丁寧に描写されてて彼女の立場とすれば心変わりは納得で、幼かった男子生徒が女子生徒ともう一度恋愛ではなく心を通わす描写からは成長と優しさを感じた。盗撮疑惑が描かれた三話では勘違いから生まれる新しいコミュニティ(実際に盗撮画像や動画が出回ってないところもいい。やりすぎない演出がこのドラマを上品に仕上げている)が生まれ、 実際に盗撮未遂をしていた男子生徒はSOSを言葉では発せない代わりの行動だった(ダメだけど。男子生徒に寄りそうなのが健治だけではなく生徒会で一緒というだけの仲良し! ではない女生徒なところもいい)。男子生徒を追い詰めていた教育ハラスメントの父親も離婚した妻の元についていった娘に執着する父親も悪ではなくて子どものためにそれを良しと思っている父なのだ。だからこそ手に負えなくて普通のドラマなら無理やり引き離したりザマァ展開にしたりするんだけど、このドラマは子どもたちが健治に頼って一緒に成長して自分で自立して行くから父親が折れる様もまた切ない。女子生徒に好意を持たれた教師も教師という立場を超えず最後まで生徒を守った(健治と一緒に料理をするようになるとは。そういうそれぞれの役を捨て駒にしないところが深みのある作品になるんだよな)。最終話で薬物の取引に幼馴染を利用した少年でさえ幼馴染の手紙で改心してる。
情報漏洩してしまった教師も学校を相手に裁判を起こした教師も、ずっと高圧的な態度だった理事長でさえ生徒への思いの深い、きちんとした大人だった(健治の父親も健治にとっては息苦しい存在でも違う側面から見れば尊敬される教師だった)。だからこそ味方になってくれる人がいた。
健治と珠々の恋の行方もあるし、生徒同士の淡い恋愛模様もあるけれどそれらはふんわりと甘い空気を物語に纏わせるだけで本筋は健治と生徒とその周りの人たちの成長物語だった(個人的には細かいとこだけど、健治と事務所で掃除相談してる山田先生がちゃんと子ども連れだったこととか珠々が健治のことを最初から宮沢賢治に似てると連呼しててこれは珠々を好きになっちゃうと健治嫌だろうな〜と思ってたらちゃんと回収してたりとかホントに隙なく自然に世界観大事にしてて素晴らしかったな〜。堀田真由ちゃんじゃなきゃって役をあまり見てこなかったんだけど珠々は堀田真由ちゃんじゃなきゃってなったし、肩幅がデカすぎると思いながらもやっぱり磯村くんはしっかり健治だったしで言うことなしのドラマだった!)。
一話のモヤった校内模擬裁判と対比させた最終回の裁判では成長した生徒(3年生たち卒業おめでとう!)がそれぞれの意思で山田先生側と学校側に立ち自分の意見を述べる。その姿を見た山田先生と学校側は和解の道を選ぶ(めっちゃいい展開)。
観測会当日に学校に向かう健治のバックにはカラフルな洗濯物の団地と虹!裁判後の濱ソラリス学園では、演劇部の顧問に復帰しハツラツとしてる山田先生、上級生になった天文部の皆や卒業生、なにより子どもに教えることに立ち返った理事長!健治にも新しくやりたいことが出来て…幸せな結末、いや未来が見えたな〜
このドラマに出てくる人たちのように大人も子どもも成長出来たら思い合えたら善だったら世界は幸せで溢れるのに。「僕星」の延長線上に日本の未来が合ってほしいなって思っちゃったぜ。
夏ドラマが良すぎて秋ドラマにまだ入り込めてない!良いドラマが多すぎた!2025年の夏ドラマ最高ー!!!!