ゆるやかTV blog

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君とゆきて咲く 1話 感想

君とゆきて咲く ~新選組青春録~(水曜深夜0時15分〜/テレ朝)

狙いに来たな〜、これ完全たる2.5次元BL時代劇じゃん。
時代劇好きの自分としては普通の和装で普通の時代劇の要素にBLをほのかに入れ込むくらいの方が見やすかったと思うけど、BLファンや2.5次元ファンの方々にはこのテイストの方が受け入れてもらえるのかな?仮面ライダーバイス繋がりの前田拳太郎くんと奥智哉くんがW主演ってことだけど導入部は奥智哉くん演じる茶屋の息子深草丘十郎の目線からなんだ。これ後半大和目線の語りになったりして。脚本家が「美しい彼」の坪田文さんだけに。
1話は正義感の強い丘十郎の父が茶屋に逃げ込んできた佐幕派藩士をかくまったせいで長州藩士に殺されてしまう。長州藩士を追った丘十郎の目の前で長州藩士のひとりを斬ったのが壬生浪士組局長・近藤勇高野洸)。丘十郎は父親の仇を討つために壬生浪士組への入隊を決意。入隊試験の会場に行ったものの集まったのは手練れの武士ばかりで、刀を持ったこともない丘十郎はコテンパンにやられるが入隊希望者の中でも凄腕の鎌切大作(前田拳太郎)と対戦し、一本でも入れたら入隊できることにってストーリー。
いや〜、つっこみどころはいろいろあるけど、まずはリバイスコンビ主演のドラマに丘十郎の父親役に戸次重幸(リバイスでは主人公 五十嵐一輝(前田拳太郎)の父親役!)さんを起用するあたりさすが東映!多分人の良い父親役だったんだろうけど妙に正義感のある頑固な父親って感じになってたな。そもそも急に逃げ込んで来た武士のために自ら命を落とす庶民いる?(長州藩士はちゃんと佐幕派藩士を出さないと殺すと忠告してた)息子もいて生活もあるのに、あそこで体張るのは人が良いとかじゃないよなぁ。知り合いの藩士で情にほだされてとかほんとに巻き込まれた拍子にふわっと殺され るとかの方が自然だったよな。戸次さんを起用しただけに庶民だからこその軽い命の悔しさが見えずらくなった気もしないでもない。
で、長州藩士追った丘十郎の前で近藤勇長州藩士のひとりを切るシーンなんだけど、正直何がなんだかわからなかった。まだ新撰組って羽織も着てないしそもそも茶屋に来た長州藩士何人もいたから誰が誰を切ったかぱっと見わからなかったよね。もうちょっとわかりやすく吸引力のあるシーンにしたかったところ。夜のシーンは難しいけどね 。
入隊試験の会場で丘十郎が名字を名乗ったのも驚いた。江戸時代って茶屋を営んでる家って名字あるんだっけ?屋号とかあればあるのかなぁ。庶民も名乗るようになったのは明治からだったような。幕末の混乱期はいろんなとこから若者が集まってるから勝手に名乗ってたりはしそうだけど。二本差しもどこから刀を調達したんだって思うし、庶民感が薄いからこれから強くなってく楽しみが薄れてる気が。喋り方が現代風すぎるとこも気になる。もういっそのこと銀魂みたいに異世界の幕末にしたらよかったのに。そしたらビジュに重きを置いた衣装も現代喋りも逆に面白く感じただろうさ〜。
鎌切大作との勝負シーンは一本とったままなだれ込んで急接近ってやっぱりBLなんかい!新撰組の隊員は登場シーンで出てくるキャラ出てくるキャラ個性出してく感じとかもう推しキャラ見つけてくださいって感じだし、お姉さんたち(お兄さんたち)に刺さるといいですな。個人的には少し重みを感じる殺陣が好きなので今後の殺陣はよろしく願いたい。
いろいろ言ったけど芹沢鴨役の三浦涼介さんの声のテンションはさすがだった。
1話で一番良かったのはエンディングの殺陣と曲のマッチング。オー プニング曲もエンディング曲も新撰組の主要メンバー10名で結成したユニット「キミユキ」が歌ってるんだけどこれが思いの外歌が上手かった(エンディング曲「夢HANABI」で気づく)から東映さん!テレ朝さん!歌割りわかるYouTube動画カモン!