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初恋の悪魔 第5,6話 感想

初恋の悪魔(土曜夜10時/日テレ)

 
凄すぎて自分の語彙力では説明できない。
想像する展開を毎回軽々と飛び越えてしまう。鮮やかで素晴らしい脚本。
それを地に足をつけた物語にするスタッフと役者陣の力量。


毎週リアルタイムで、どうしてもリアルタイムで見れない時も時間がとれればできるだけ早く見てしまう。
面白いドラマとはこういうことだ。

 

5,6話で森園の謎が解明された。現在はミステリー作家だが、前職は弁護士。弁護士最後の事件は犯人は捕まって刑に服しているが森園は真犯人が別にいると思っている。被害者の少年は地下室に監禁されているとメールしていた。執拗に刺されて殺害され 、発見された時靴は履いてなかった。
森園は鈴之介宅に地下室があることに気づき、鈴之介が犯人かと疑っていたのだ。
一時、鈴之介は森園に地下室に閉じ込められるが、森園も鈴之介に よって地下室から出られなくなる。その後鈴之介を助けたのは彼が友だちと呼ぶことのできる悠日、琉 夏、星砂だ。
以前地下室に閉じ込められて逃げ出すことができた人物とその人物 を閉じ込めて復讐を果たそうとしていた鈴之介にこの家を譲った老 女の手記が何が起こっていたかを鈴之介たちに教えることになる。

ドラマって作られた話なんだけど、良いドラマは見ている間にそんなこと考えもしない。ただ鈴之介が監禁した女性の心を復讐鬼から 優しい母の顔に戻していたことがわかって、彼女と鈴之介のことを 思ってじんわり泣けた。


森薗との誤解も解けて協力していくようになる流れもご都合主義に見えずパズルがぴたっとあった時のようで、今後の展開にどきどき する。森薗と署長が知り合いってのも署長の怖さを助長していく。

 

悠日と星砂が星砂の過去を調べるのと同時に星砂のもう一人の人格が鈴之介と出会うことで星砂の過去が明かされ、さらに悠日の兄 の死に繋がっていく。そうか、星砂が銃弾に打たれていたのは悠日の兄が容疑者に向けて拳銃を打った流れ弾があたったのか。でも逃走中の容疑者を(しかも女性)を刑事が拳銃で打つだろうか 。そもそも悠日の兄は優秀だったようだが、冤罪を起こすような人物だったのか。

 

やりきれないのは鈴之介だな。悠日と星砂におめでとうと言ったのに、失恋の痛さを回避する方法を琉夏に聞いてたのに、もう一人の 星砂は鈴之介といると落ち着くようだ。そして彼女のことを鈴之介は助けたいと思ってる。だけど星砂の体は1つしかない。いずれ人格障害の完治を試みるなら人格は統合されるはずだ。そうなれば後から辛さを肩代わりするためにできてしまった方は消えることになるのだろうか。もう一人の星砂も悪くなかったところが今後の展開を切なくさせるなぁ。そして、人格が入れ替わるタイミング最悪・ ・・。

ちなみに回想シーンの16歳当時も松岡茉優ちゃんが演じてることに驚きつつ・・・。まぁ、似てない子使われても困るけど(「雪女 と蟹を食う」の入山法子さんの高校生時代を演じている子が入山さんの雰囲気や顔立ち、目周り特に似ていて驚いてる。 全く違和感がない。小学生時代ならともかく高校生だと似てる子なんてまずいないのに)

 

渚が謎解きのメモを届けてくれているのが鈴之介かもと思っているところはご愛嬌。琉夏、自分だって言っちゃえばいいのに。

 

あと、もう一人の人格の星砂に関係性を聞かれて鈴之介が「(肩組んで)ウェーイ」みたいなのじゃないって言ってたけど、5話のカラオケシーンはそんなでしたよ。そしてめちゃめちゃエモかったですよ。女性キーで歌う鈴之介が最高でしたよ。

 

さてさて、やっぱり署長が怪しくて、悠日は署長をぶん殴っちゃうけど、パズルのピースが揃ってきたから今後の展開も斜め上を見せ てくれるだろう。土曜の夜がこんなに楽しみだなんて久しぶりだ!