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PICU 小児集中治療室 第5話 感想

PICU 小児集中治療室(月曜夜9時/フジテレビ)

 

どうにも感情移入できないのは主人公の奇人さによるものだと思いしる話。

いや~、前回もおいおい~って思ったんだよな。母親は皆子どもを愛してるはずって決めつけるのこっわって。毎回自分の決めつけで人を非難して、目の前で実はこうでしたってわかると急に考え変えるっていうのがほんとに怖い。あんだけ綿貫先生に暴言吐いといて先生が過去に医療事故で娘を亡くしてることを知ると(それも自分から彼女を知ろうとするんじゃなく植野先生の配慮で裁判所に行って知る)、彼女のことを悪くいう元病院側に自分の佳子の態度はどこ吹く風で文句言いにいくとことか、もうサイコパス

どうやらドラマとしてはしこちゃん先生は不器用だけど純粋で一生懸命で周りの人が手助けしたくなる感じを出したいみたいだけど、むしろ相手の感情を目の前で説明されるまでわからない、相手に寄り添って想像しようとしない、自分の考えと違う人間を許容しない姿は5歳児ならわかるけど、大人で医者となるとドラマ見てるこちら側としては共感できない。

脚本の問題が大方だとは思うけど、吉沢亮くんの何を考えてるかわからない目力(ほぼ黒目!)が余計そう思わせてる気がする(むしろその目力生かした役ならウエルカム)。

 

それが顕著になった今回はもうしこちゃん先生怖い怖い。友だちが自殺未遂したらさ、普通は何があったのかって思うじゃん。様子がおかしかったとき、網走の病院までちゃんと行ってあげたじゃん。あんな感じで病院の様子とか聞いて見ても良かったんじゃない(もしやスタッフさん、悠太が意識を取り戻した後の本人がしんどかったって話しただけで終わりにしないよね。それじゃ医者はたいへんだから自殺未遂することがあるってミスリードにならないかい?)?

悠太が運ばれてきて薬いっぱい飲んでたってわかっても「あいつは自殺なんてしない」、「自分で飲んでない」とか言ってて信じるってそういうことじゃないじゃん。友だちなら寄り添うもんじゃん。

極めつけは悠太から送られたダンボールに入ってた手紙を読んで「見損なった」ってなるとこね。自分がもしあの時大竹しのぶだったらどんな芝居で受ければいいのか悩んだと思うぞ。息子がまだ目を覚まさない親友の安否より自殺しようとしたことを許せないって思ってることに、母親として震撼するしかなくないか?ちなみにダンボール悠太いつ送ったって思った。薬飲む前なら着くの遅すぎじゃない?

 

クオリティ的にはしっかり月9だとは思うけどどうにもしっくりこないドラマなんだよな~。

あっ、でも東上先生役の中尾明慶くんはメチャメチャいい。できる先生感半端ない。細かい目の動きとか凄いわ。普段のイメージと全然違って役者さんの凄さを思いしる。甲本雅裕さんの今成先生も周りに目を配って場を和ます感じとかさすが。入院患者の父親役の結木滉星くん(パトレン1号!)も若いパパの感じがよく出てる。あと、看護師さんたち(ご年配の)のしこちゃん先生への絡み方とかもいい。

ドラマの着眼点とかはいいんたけど、ロケ地の名称そのまま使っちゃったり、ちょっとずつ粗いんだよな。見所はきちんとあるドラマだけに惜しいなぁ。