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花嫁未満エスケープ 第1~3話 感想

花嫁未満エスケープ(木曜深夜0時30分/テレビ東京

 

 

深夜ドラマが次々始まってて、「今夜はコの字で」「ソロ活女子のススメ」等続編がしっかり素敵なのは良しとして、前クールが「ケイ×ヤク」「愛しい嘘~優しい闇~」といったプライムタイム作品を越えるドラマがあっただけに、今クールの深夜ドラマはちょっと弱い印象。

 

その中でテーマ的には斬新さはないけど、丁寧に描かれてて次回見逃さないようになったのが「花嫁未満エスケープ」。

 

付き合って7年。同棲して5年のゆう(岡崎紗絵)と尚紀(中川大輔。中川くんはこの役、めっちゃ合ってると思う。甘えたな喋りやらしたらピカ一!)。尚紀はゆうの誕生日も忘れ、会社の飲み会があると言う。がっかりしたゆうに飲み会がなくなったとの連絡が。早く帰れたら荷物受け取ってとの連絡も。バースデーサプライズを期待して帰宅すると、ゲーム機器の宅配を心待ちにしていただけの尚紀がいて。

 

長く付き合うとね、特に同棲しちゃうとこうなるよね、の初回。人間の恋の感情は4年しか持たないって言われてて、後は相手をどれだけ思いやれるか、愛情に変われるかだと思ってるんだけど、尚紀のように最早彼女をお母さんとして扱ってるようなのは産んでもない身としては結婚もしてないのにメリットないよねとしか思えない(端から見てる分には)。

だが、ゆうはいい子なんだな。不満はあるけど面倒見てあげてる。まだ彼に期待してる。同棲の良いところは、同棲すると外向けじゃない相手の顔が見れて結婚後のDVとかの被害が少なそうで、悪いところは同棲でいいじゃんって男性側がなってしまって結婚にいたらなさそうってことかな。

 

自分で買ったケーキが落ちちゃって、もう押さえきれなくなったゆうに「私、28歳になっちゃったよ」って、言われてやっと彼女の誕生日だと気づく彼氏から逃げるように地元に戻ってしまうゆう。駅で途方にくれていると一台の車が。運転していたのは高校の同級生で元カレの深見一(浅香航大)。ゆうの様子を察した一は実家まで送り届け、次の日渓流釣りに誘う。ゆうを特別だと言って心配してくれる一の優しさに癒されるゆう。

 

あの夜の闇であの距離でゆうだとわかる一の視力いくつ??ってのは置いといて、とにかく優しくて気のきく一。なんで別れたのよ、そして絶対まだゆうのこと好きじゃんっ、て高校の時の彼氏ってことは十年も前の話?ありえる?とは思うけど、尚紀がリアルな彼氏代表とすると、一は女の子が憧れる理想の男性ってとこなのかな。困った時に現れる王子様。それを「今夜はコの字で」で主演を務め(こちらも好青年)、女性を騙したりストーカーしたりとクセ強男役をなんなくこなす浅香航大が好演。平均身長が高いドラマやのう。紗絵ちゃんも身長高いからバランスいいわ~。

 

尚紀のいる部屋に帰りたくない紗絵に一は自分の東京の部屋の鍵を渡す。「今は実家の仕事手伝いに来てるから、好きに使っていいよ」って。いや、普通絶対しないけどなんせ王子様だからあり。ゆうはホテルを探そうとするんだけど泊まれそうな値段のホテルは満室で一の部屋を借りることにって、ドラマ定番の展開。

 

尚紀の方はゆうが帰って来ない理由がいまいち分かっていない。尚紀にしてみれば一度誕生日を忘れたくらいで…だけど、飲み会で彼女は俺の世話をするのが好きなの、どんなに散らかしても片付けてくれるし、弁当箱洗わなくてもちゃんと次の日洗って作ってくれるし、なんて言ってて、同僚の女性が「お母さんの話?」って聞くんだけど、ほんとそれな。ちょっとハッとしてたけど尚紀ちゃんと分かってないな。横でニヤニヤ聞いてる後輩女子は明らかに尚紀狙い。ゆうのお弁当がない尚紀に手作り弁当を渡す始末。そんな後輩女子、堀田マミ役に声優でも活躍中の美山加恋ちゃん。大人な役をするようになったねぇ加恋ちゃん(感慨深い…)。

 

尚紀は気はきかないし、釣った魚に餌はやらないの典型だけど、ゆうのことだけが好きなんだよね。そこは救い。きっとゆうはそういういいところも分かってて、付き合ってきた年月も考えて、仕事で東京に戻ってきた一にもしあの時俺がちゃんと話せてたら今頃どうなってたのかなのこたえとして「彼氏と前向きに話してみる」って言うんだよね。

 

一にしたら、高校時代、好きだけど何もない自分には眩しくて一緒にいられなかったゆう。理由を告げずに離れてしまってずっと後悔してた。だからさらっと言ったけど、「もしあの時ちゃんと話せていたら」は、告白だったのかも。次の朝ゆうが話したいって言った時、少しだけ期待してる表情してた。浅香航大くん、やっぱ巧いねぇ。

 

ゆうは前向きに尚紀と向き合おうとするけど、後輩女子の邪魔は入りそうだし、相変わらず尚紀はお子ちゃまそうだし、たまたまゆうの忘れものを届けにきた一を尚紀が見ちゃうし(一は王子様だけど、尚紀と電話してる時に帰ってきたり、尚紀が迎えに来てくれる時に忘れもの届けにきたり、めっちゃタイミング悪い)、尚紀と一は仕事の付き合いが始まったし、次回これまたこんがらがりそう!

 

30分ドラマなので、一話があっという間なのよ。

ゆうと大学の同級生の尚紀ってことは一とも同い年だけど実年齢は5歳違う中川くんと浅香くん。見た目の貫禄からして若干違和感はあるけど演技力ありきでOKです!