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しろめし修行僧 第6話 感想

しろめし修行僧(金曜深夜0時12分/テレビ東京

 

 

飯テロ系はストーリー性がないと見れないタイプで「孤独のグルメ」とかは人気ながら一度見たきりです(あくまで個人的好みで、孤独のグルメは企画的にも松重豊さんを使ってるところもその演技、撮り方もいいと思う)。

こちらはどんなもんかなと一話目から見てますが、現代版寅さんです。修行僧の寅さんです。行く先々で女性にポッとなる岡部さん演じる米田たくあん。でも、感謝はされますが恋はうまくいかず、次の地へと向かうのです。出てくる料理はたくあんが食べて良いのは茶碗に乗るものだけという設定があり、慎ましいおかずが多いからか、たくあんの友人の僧侶、佐藤ぶりあん(犬飼貴丈)がその美貌と達観した境地でいただいてくるご当地豪華食材が毎回出てきます。

 

第6話はとある町に来たたくあんとぶりあんが幼いぶりあんを捨てた母親を見つけるお話。いや、たくあんよ、動体視力がいいって言ってもあの距離でチャリこいでる人のカバンについてるお守りをぶりあんのと一緒だった!って断言出来るのエスパーだろ。

たくあんは地元の人に聞いて女性(仙道敦子さん!)を探しだす。女性の営む定食屋で掃除のお手伝いをして、次の日ご飯をいただくことに。普段は食べ物に目のないたくあんだが、ぶりあんの事を思い、お母さんに会うように諭す。はじめは会いたくないの一点張りだったぶりあんも素直な気持ちを吐露し、女性に会いに行く。

そして、ぶりあんが頼んだ料理は「ひじき」。しぶいわ~。ドラマ冒頭に夢で思い出して涙していた思いでの味。蜂蜜が入っていてほんのり甘い。ぶりあんもお母さんに違いないと確信する。ぶりあんが「お母さん」と呼ぼうとすると、まだ小学生の男の子がお母さん!と入ってきた。ぶりあんの母親は今は再婚し、新しい家庭を築いていた。名乗れなくなったぶりあんを見て、たくあんは女性にをこいつが傾聴をしますと言う。女性の口から語られたのは夫のDVから逃げるために相談にのってくれた僧侶に息子をたくし、逃げていくうちに、今は違う家庭を持ったこと。何度も迎えにいきたいと思ったが、元夫に見つかるんじゃないかと迎えに行けなかったことだった。話を聞いたぶりあんはきっと息子さんはお母さんのこと許してる、感謝してると思うって。最後にひじきのおにぎりごちそうさまでしたって。これで気づいたお母さんはぶりあんと離れる時に言った言葉を再び言うのよ。喉が弱いからうがいするんだよ~とか、お腹冷やさないように~とか。

 

いや~、泣いたわ。まさかこのドラマで泣かされるとは。伏線はあったのよ。たくあんが騙されそうになった施設育ちの女の子に、俺も一緒だってぶりあん言ってたもんね。犬飼くんの繊細な芝居凄いわぁ。

 

でもなぁ、お母さん息子のこと気にしてるなら寺に電話するなりできたんじゃないかな。手紙だと消印残ったりするから嫌だかもだけど。ぶりあん優しいなぁ。

 

次回はまたまた寅さん発動っぽい。テレ東だし、好評ならシリーズ化するんだろうけど、どうかなぁ。